最終更新日:2022年1月25日
目次
音楽理論の本は三段階のレベルに分かれている
音楽理論の本はだいたい3段階のレベルで分けることができると思います。
簡単なレベル1の本は音楽初心者の方にもわかりやすい言葉を使って説明していますが、基本的なレベルのコード理論しか解説していません。
レベル2の本は一般的な音楽理論、コード理論の本です。多くの人はこのレベルの本にいきなり手を出して音楽理論に苦手意識がついてしまっています。このレベルの本は基本レベルから少し難しい発展レベル(ジャズ理論)まで解説していますが、簡単な音楽用語の解説はほとんどしないので初心者の方には理解しにくくなっています。
レベル3は本格的なジャズ理論の本です。音楽用語・和声学の用語の説明はほとんどなく、高度な知識を羅列するように書かれているので、基礎レベルを理解していないと難しいです。
音楽の知識は必要だが難しく考える必要はない
曲を作れるようになるまでには知識が必要です。ですが段階を踏んで学んでいけば音楽知識がない人でも必ずちゃんと曲を作れるようになります。
作曲・DTMを始める人には音楽の経験がまったくない人も多いです。それでもちゃんと曲を作れるようになっています。そしてそこからプロになった人も当然います。
なので、もし作曲・DTMを始めてみたいと思ったら音楽の経験や知識など気にせずに始めてみたらいいと思います。
音楽理論書レベル早見表
レベル0:音楽の基礎が学べる本
音楽の知識が全くない人は音楽理論の勉強の前に多少は基礎的な知識をつけておいたほうがいいでしょう。
全く知識のない状態では音楽理論書を読んで理解するには難しいと感じる人が多いです。ですが、音楽理論書を理解するために必要な音楽の知識はそれほど難しくありません。
基礎的な知識を身につけて、わからない用語を調べながら読んでいけば音楽理論の本を理解できるようになります。
『音楽の基礎』芥川 也寸志
音楽とはどのようなものなのかについて解説している本です。
音楽について易しく解説しています。この本を読めば音楽を作る人が最低限知っておきたい知識を得られるので、音楽理論の本を読む前にこの本を読むと音楽理論書を理解しやすくなります。
作曲に必要な和声学や対位法などについても少し解説しています。
『ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本』侘美 秀俊
この本は音楽理論を理解できるようになるための音楽知識を解説している本です。
音楽理論書を読んでも理解できなかった人はこちらの本を読むと理解できるようになると思います。
『作りながら覚える 3日で作曲入門』
こちらはフリーソフトで音を出して作りはじめるところから始めて簡単な曲が作れるようになるまで解説している本です。
音楽理論についても簡単に解説しています。
レベル1:基礎レベルの音楽理論書
音楽理論を簡単な言葉で詳しく説明している音楽理論書があります。
このレベルの本は音楽の経験がほとんど無い人、作曲をしたことがない人が読むのに最適です。
このレベルの理論本ではできるだけ楽譜を使わずに簡単な楽譜で説明していたり、楽譜を全く使わずに鍵盤の絵やギターの絵を使って説明していたりします。
ただしこのレベルの本では音楽理論の基礎レベルしか解説されていないものが多いです。EDMやロック、メタルなど簡単な音楽ではこのレベルでも十分作ることができますが、JPOPやアニソン、ラテン音楽、ジャズ、クラシックなど多くの音楽ではさらに高度な音楽理論が必要になってきます。
多少の音楽知識がある方の場合、このレベルの本を飛ばしてレベル2の本を読み始めても大丈夫だと思います。レベル2の音楽理論書でも基礎レベルは解説されているからです。
もしレベル2の本が理解できなければこちらのレベルの本を読むと理解しやすくなると思います。
『実践! 作曲・アレンジに活かすためのポピュラー和声学』彦坂恭人
こちらの本はわかりやすく音楽理論を解説しています。
私が確認した音楽理論の本ではもっともわかりやすく書かれていると感じました。
『CD付き ギターで覚える音楽理論』養父貴
この本はギターで音楽理論を解説している本です。
ギターで音楽理論を解説しているので、ギターを弾いたことがある方にはわかりやすいと思います。
レベル2:レベルがやや高い音楽理論
このレベルの本は基本的な音楽理論から、ジャズ理論まで少し入っている本です。
音楽理論書はこのレベルの本が多いので、音楽経験がほとんどない方が初めて音楽理論を勉強しようと思ってこのレベルの本を読んで理解できずに諦めている方が多い印象です。
レベル0の本を読んで完璧に理解した方やレベル1の本で勉強した方はこのレベルまで理解できるようになっていると思います。このレベルの本を読めば基礎固めをしてジャズ理論までスムーズに理解できるようになると思います。
このレベルの本はレベル1の本を完璧にしていれば飛ばしてジャズ理論の本まで進んでも大丈夫だと思います。
よくわかる音楽理論の教科書 【CDつき】 (ゼロからすぐに身につく本)
この本は音楽理論の基礎的な内容から、ジャズコード理論やスケール理論などまで解説しています。
改訂版 ポピュラー音楽に役立つ知識
この本は簡単な楽譜の知識や一般的なコード理論から、アベイラブル・ノート・スケールなどのジャズ理論まで解説しています。
レベル3:レベルの高い音楽理論(ジャズ理論)
このレベルの本はジャズ理論について解説しています。
一般的な音楽理論を理解していないと理解できない本が多いです。ですが今回は解説が易しい本を選んだので、多少あやふやでも理解しやすいと思います。
このレベルの音楽理論を覚えればプロ作曲家が作ったアニソンなどの高度なコード進行を理解できるようになります。
『実践!本気で学べる究極のジャズ理論』彦坂恭人
ジャズ理論をわかりやすく説明しています。
ジャズ理論はわかりにくい本がたくさんありますが、こちらの本はとてもわかりやすく解説しているのでおすすめです。
『最後まで読み通せるジャズ理論の本 (CD付き)』宮脇 俊郎
この本はジャズ理論を主にギターを使ってわかりやすく解説しています。
その他の本の紹介しているページ
こちらのページではアナリーゼの本を紹介しています。レベル1の本を読んだ後にレベル2やレベル3の本と平行してアナリーゼの本を読むと、音楽理論を復習しながら音楽理論の使い方が理解できるようになります。
音楽初心者向けの音楽理論書をたくさん紹介しています。
関連ページ
こちらのページも参考にしてください
- つまずかない人の音楽理論の勉強の方法!つまずく人との違い
- ポピュラー音楽理論クイズ!自分のレベルに合わせて勉強しよう
- 楽譜を読めないプロの作曲家もいる!だから楽譜を読めなくてもいい
- 対位法は勉強したほうがいい?対旋律にもこだわろう
- DTMが難しいのは幅広い知識が必要だから!一通り学べる本を紹介!