最終更新日:2020年5月3日
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音楽理論で多くの人はつまずく
曲を作りたいと思って音楽理論の勉強をしても、「よくわからない」「覚えてもどう使えばいいかわからない」という方は多くいると思います。
音楽理論は法則のようなもの
音楽理論は法則のようなものです。曲を作る時に変なメロディにならなくなったり、メロディが他の音とかぶることがなくなったりするルールのようなものです。
「音楽と音楽理論」との関係は「英語と英文法」の関係に似ていると思います。英語の文法を覚えると間違った英語を使わずに話すことができます。
もちろん音楽理論も英文法も、間違っているとされているものが実際にはよく使われているという例外のような規則もありますし、間違っているとわかっていても構わずに使うということも多くあります。
音楽理論でつまずかない人とつまずく人の違い
つまずかない人は音楽理論を勉強する前から曲を作る
音楽理論でつまずかない人の多くは、音楽理論を勉強する前から曲を作り始めることが多いです。
もちろんそういう人が曲を作っても最初からちゃんとした曲になっていることはあまりありません。しかし、何曲か作っているうちにちゃんと理論通りの曲を作れるようになっています。
つまずく人は少しだけ覚えた理論しか使わずに曲を作ってしまう
逆に音楽理論でつまずく人の多くは、理論を気にしすぎて単調な曲をいっぱい作ってしまっています。そういう人は曲を作る楽しさに気づけずに曲を作ることを辞めてしまう人が多いように感じます。
つまらない曲を作っても楽しくないので辞めてしまうのでしょう。初歩の音楽理論だけで曲を作ろうとしてもつまらないのは仕方ないですが。
英語の初歩の文法しか知らないのに英語で歌詞を作ろうとしてI am Ken.とかI play tennis.とかしか書けなかったらつまらないのは当たり前でしょう。英語も間違っているかどうか気にしすぎずに積極的に話そうとする人のほうが覚えがいいのと同じです。
音楽理論が難しいと感じる人向けの本もある
音楽理論の本を読んでも全くわからないという方もいると思います。
音楽理論の本は音楽学校まで行って勉強してきた人が書いたものが多いので、音楽の素人の方には難しく感じると思います。音楽理論の本を理解するには多少の音楽の知識(楽譜の読み方など)がいるものが多いです。
ですが、音楽初心者の方にも理解できるように書かれた本もあります。そのような本で勉強すれば、音楽経験がほとんどない人でも音楽理論が理解できると思います。
こちらのページで本を紹介しています。参考にしてください。
こちらのページではレベル別に分けて音楽理論書を紹介しています。音楽理論の本はタイトルだけでは中身の難しさを判断できないので、様々な本をレベルに分けて紹介しています。
音楽理論の使い方がわからない人は多い
最初に音楽理論を覚えてもどうやって使うかわからない方は多いです。
確かにメジャースケールとか調とかドミナントコードとか覚えてもよくわからないと思います。それは、音楽は音楽理論から生まれたわけではないからです。音楽理論とは元々存在している音楽から規則性を見い出してまとめたような法則のようなものです。音楽理論を覚えても曲が出てくるわけではありません。
英語も英文法が先にあったわけではなく、元々あった英語から法則をまとめたものです。英文法だけを覚えても英語が話せるようになるわけではないというところも同じです。
作曲するときに音楽理論を使えるようにするには、他人の曲で実際にどのように使われているかを調べてみるとわかります。どのように使うかが分かれば、自分で曲を作るときにも使うことができるようになります。
音楽理論は今ある音楽を分析して理解する
音楽理論の一番いい勉強法は今ある音楽を分析して理解することです。
音楽理論をある程度さらっと勉強して、その後に曲を何曲か分析します。そうするとある理論の時にこういう音になるとか、あの理論はこういう時に使うものだということがわかるようになります。
それを何度か繰り返して理論を覚えていきます。英語でもやはり、英文解釈をしてやっと使い方がわかるのと同じです。
最近は有名な曲で分析する本があるのでわかりやすいです。こちらでおすすめの本を紹介しています。
音楽理論を覚えながら曲を作る
分析をして使い方がわかったら、実際にキーボードなどで音を鳴らして確認してみたり、曲をDAWで打ち込んでみたりしてみて音楽理論を頭に覚えさせます。音楽理論だけを覚えても実際に使えなければ意味がありません。
覚えるには曲を作ってみるのが一番いいと思います。英語も音楽理論もどんどん使って覚えていくと、自分で作れるようになります。
音楽理論が嫌という人は
音楽理論は嫌々勉強するものではないと思います。例えば音楽をコピーして演奏してみるとか、曲を作りながらとか、少しずつ覚えていけばいいです。興味のない曲は作らなくていいですし、興味のない曲はコピーしなくてもいいと思います。
音楽が続く人は好きなことだけをしていたら曲が作れるようになったという人が多いです。
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