DTMをするにはパソコンのスペックが必要

DTMをするために使うDAWという作曲ソフトは普通のソフトよりも処理が必要になるので、パソコンもスペックが高いものが必要です。

スペックが低いパソコンでDAWを使おうとすると、曲を作るときに音がガクガクになったり、最悪の場合フリーズしてしまうので、全く曲が作れないという状況になってしまいます

パソコンで作曲をしたければ、ある程度のスペックがあるパソコンを買わなければいけません。

音楽デスク

DTMに必要なパソコンの知識はあまり難しくない

パソコンでDTMをするのはそこまで難しくないです。学校でパソコンをさわったことがあるならすぐに覚えられると思います。

最近はスマホの普及でパソコンを持つ若者が減っているという話を耳にします。スマホでもアプリで作曲やレコーディングはできますが、はっきり言って音質や処理能力などの面でDTMに全く向いていません。

いつかスマホだけで作れるようになる時代が来るかもしれませんが、今のところ全く能力が及びません。なのでパソコンを買う必要があります。

WindowsよりMacを選ぶ必要性は低い

パソコンにはWindowsやMacなどのOSがありますが、基本的にはWindowsを買ってください。理由はMacより普及しているので価格が安く、拡張性も高く、ソフトウェアの種類がたくさんあるからです。

「Macはパソコンで音楽をやっている人によく使われる」とか、「WindowsよりMacのほうが音楽を作るのに向いている」とか聞いたことがあるかもしれませんが、それは20年以上前の話です。確かに昔はWindowsよりMacのほうが音楽ソフトが充実していたのでMacを使う人が多かったのですが、今はほとんどのソフトがWindows版とMac版の両方が出ています。

昔Macにしかなかったソフトで人気だったものはDigital Performer、Vision、Logicなどがありました。昔からパソコンを使っているプロが今でも慣れているMacを使っているから、今それを見た若い人たちもMacじゃないとだめなんだと思ってしまっているだけという状況だと思います。

Macにしか使えないDAWがどうしても使いたい人はMacを買えばいいと思いますが、日本で人気のCubaseやPro Tools、Ableton Live、FL StudioなどどれもWindows版がありますから基本的にはWindowsを買ってください。

DTM用パソコンは基本的にはデスクトップ型

最近はノートパソコンでもスペックが高いのでDTMが出来るものも多いです。しかし同じスペックの場合ノートパソコンのほうが価格が高く、また熱がこもって壊れやすいので注意してください。個人的にはデスクトップパソコンをおすすめします。

またスペックの高いパーツほど熱が発生しやすいので、ノートパソコンは性能が抑えられているのが普通です。そもそもハイスペックな作業が必要なパソコンにはノートパソコンは不向きなのです。

サブとしてDTMもできるノートパソコンを持つのはいいと思いますが、メインのDTM用パソコンにするにはノートパソコンは向いてないと思います。

液晶一体型のパソコンはハードウェアの拡張性が低いのでDTMをするのにはあまり向いてないと思います。出来れば避けたほうがいいでしょう。また、液晶一体型パソコンでもやはりデスクトップとスペックが同じ場合、液晶一体型のほうが価格が高いです。

タブレットPCというものはスペックが低く、ただのスマホの画面が大きい版なのでDTMには向いていません。

DTM用のパソコン(ノートパソコン)

パソコンを買う前にはスペックの確認が必要

DTM用のパソコンを買う場合、スペックの確認をすることが必要です。パソコンにどんなパーツが使われているかを見るとパソコンのスペック(性能)がわかります。

家電量販店やネットショップでは必ずCPUの種類やハードディスクの容量などが書いてあります。パソコンを買う前にはそれらのスペック情報を見なければDTMができないパソコンを買ってしまうことになりかねません。

見る必要があるスペックはCPU・メモリ容量・ストレージ容量

ここでは、メーカー製のパソコンでとりあえずDTMができるというレベルのパソコンのスペックを書いていきます。

スペックを満たしていれば一般の家電量販店で売っているパソコンでもDTMができます。しかし、DTMをするには普通のパソコンよりもスペックが高いパソコンを買う必要があります。

特に注意して見る必要があるスペックはCPU、メモリ、ストレージ容量(SSD・HDD)です

スペックを確認せずにパソコンを買うとDTMをするのが難しいものを買ってしまう可能性があるので、パソコンを買う前にスペックをチェックしなければなりません。

CPUはCore i7以上があったほうがいい

パソコン内部

CPUは出来るだけ処理能力が高いものがいいです。CPUはDAWでトラックをたくさん作ったり、エフェクトをたくさんかけたりするとCPUでの処理が多くなってPCが重くなっていきます。CPUの性能は高ければ高いほどいいです。

どのCPUのパソコンを買えばいいかわからない人は、基本的に最近のIntel Core i5・Core i7やAMDのRyzen 5・Ryzen 7のものを買えば大丈夫だと思います。それ以外のCPU(Celeronなど)ではスペックが足りない可能性が高いので注意してください。

とにかくDAWの動作を安定させたい方はCore i9、Ryzen 9ももちろんおすすめです。

他のCPUでももちろん性能が良ければDTMができます。どのCPUが性能がいいかは、CPUスコアを見ればCPUの性能を数字で比較できるのでわかりやすいです。価格コムにも採用されているPassMark社のCPUスコア(Passmark CPU Mark)が15000以上のものなら最低限DTMをすることができるスペックです。搭載されいるCPUとスコアを確認してみてください。

PassMarkスコアの調べ方

  • PassMarkのList ofBenchmarked CPUsページに行きます
  • Find CPUの左の入力欄に調べたいCPUの型番(「Core i5-9400」など)を入力しFind CPUボタンを押します
  • 画面が調べたいCPUの行があるところまで飛びます。行が黄色くなっています。
  • 「Passmark CPU Mark (higher is better)」の列にある数字がPassMarkスコアです

メモリは最低16GB、できれば32GBは欲しい

メモリも多いほうがいいです。最低でも16GBくらい必要です。できれば32GB~64GBくらいあったほうがいいでしょう。

DTMに慣れてくるとトラックをいっぱい作ったり音源をいっぱい読み込むようになるので、使用するメモリがどんどん増えていきます。DAWの必要スペックを満たしているとしてもそれよりも多いスペックのものを選んだほうがいいでしょう。

買う予定のパソコンや、持っているパソコンのメモリが足りない場合はメモリを増設するという手もあります。パソコンの知識がなくても比較的簡単に増設や交換ができます。手持ちのパソコンにメモリを増設や交換をする場合、

  • 空きスロット数の確認(空きスロットがなければ交換。だがノートPCでは交換できない可能性が高い。)
  • 規格(DDR4やDDR5など)を合わせること、
  • デスクトップ用かノートパソコン用(SO-DIMM)か

の確認が必要です。

ハードディスクの容量は1TBあればとりあえず大丈夫 足りなければ外付けで増設も簡単

SSDの容量は1TB以上あったほうがいいでしょう。できれば2TBくらい欲しいです。ソフトウェア音源はかなり容量を使用します。他にも録音したときにできる音声ファイルやサンプリング素材のデータなどDTM関係のファイルはかなり容量を使用します。

安いノートPCにはSSDが256GBくらいしかないものもあるので気をつけてください。さすがに256GBでは少なすぎるのでおすすめできません。

HDDのほうがSSDよりも壊れにくいので保存用やバックアップ用として搭載させるのもおすすめです。

容量が足りなくなったら外付けのSSDやHDDを買ってUSBでつなぐだけで簡単に容量を増やすことができるので、パソコンを買う段階ではCPUやメモリのスペックほどは気にしなくてもいいでしょう。


その他は普通のパソコンと同じでOK

それ以外は基本的に普通のパソコンと同じくらいのスペックで大丈夫です。

グラフィックボードはDTMとはあまり関係ないのでなくてもいいですが、最近のグラフィックボードは搭載するとグラフィック以外の処理速度も上がるので無駄ではありません。

サウンドカードはPC内部のノイズを拾ってしまうのでDTMにはあまり向いていません。音楽をする方は代わりに外付けのオーディオインターフェイスをつけます。

DTMができるパソコンの例

こちらのページにDTMに使えるパソコンをいくつか書いています、

BTOパソコンなら簡単にDTM向けパソコンを買える

 

普通のパソコンメーカーのパソコンでもスペックを満たしていればDTMができますが、BTOならDTMに最適なスペックをコストパフォーマンスが高いパソコンを買うことができます。

BTOなら好きなパーツの組み合わせでパソコンが買えます。サイト上で自分で好きなパーツを選ぶとそのパーツで組み立てられたパソコンを送ってもらうことができます。

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こちらのページでどのように注文すればDTM向けにBTOで注文できるか解説しています。参考にしてください。

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