最終更新日:2020年5月3日
目次
利点その1:ピアノが弾けなくても打ち込める機能がある
DAWで打ち込みをする時は主にマウスかMIDIキーボードで入力していきます。
DAWにはキーボードが弾けなくても簡単にMIDIキーボードで打ち込みができる機能が付いています。
ピアノやキーボードを演奏できないとMIDIキーボードを使っても上手く打ち込めないと思う方もいるかもしれませんが、DAWの機能を使うとピアノが弾けない人でも打ち込みに使えます。
機能その1:ステップ入力
ステップ入力機能とは、簡単に言えば「MIDIキーボードの鍵盤を順番に押して記録していく機能」です。なのでどれだけ鍵盤を遅くにしか弾けない人でも簡単に入力できる機能ということになります。
最初にどれだけの拍で入力するかを指定します。次に、鍵盤を押すと押したとおりの音程でDAW側に記録されます。記録されたら次の拍に自動的に移動します。
これを繰り返すことで、どれだけ鍵盤を押すのが遅い人でも、鍵盤を押す順番さえわかれば考えているメロディ通りに記録できます。
これならピアノが全く弾けない人でもMIDIキーボードで打ち込みをすることができます。
機能その2:リアルタイム入力+テンポを下げる
他にはリアルタイム入力があります。
これは弾いたとおりそのままMIDIノートを記録する機能です。例えば先にドラムとベースを打ち込んだら、その打ち込みに合わせてMIDIキーボードで演奏しながら記録できます。
これではピアノや楽器を演奏できないとちゃんと打ち込めないじゃないかと思うかもしれません。しかし、リアルタイム入力をする時にはテンポを好きなだけ変えられます。なので、「すごくゆっくりでなら弾ける」ということならテンポを好きなだけ下げて記録することができます。
MIDIノートで記録するので、記録した後でノート情報を修正することができます。例えば間違えて押した部分だけ音程を変えたり消したりすることができます。
機能その3:クォンタイズ
さらに、もしリアルタイム入力でうまく弾けずにリズムがずれてしまっても、クォンタイズという機能で解決できます。
この機能はずれたノートをそのノートの近い拍にあわせて一度に移動させることができます。リズムがよれてしまったとしてもクォンタイズを使えばそのノートに近い拍にあわせてくれるのでリズムが完璧になります。しかもクォンタイズには完全に拍に合わせる機能以外にも、完全には拍に合わせずにリズム感が残るように調整してくれる機能もついています。
これらの機能を使えばピアノや楽器を上手く弾けなくても上手く弾けてるように打ち込み、修正することができます。
利点その2:音を確認できる
ピアノが弾けないけどMIDIキーボードを買う人の多くの理由はこれだと思います。
MIDIキーボードで好きな音の高さを楽に早く探すことができます。考えたメロディを実際に音で聞いてみたり、楽器の鳴り方を確認できたりします。これくらいならピアノや楽器を弾けなくても全然難しくないです。
MIDIキーボードを使わない人の場合、大体の人はDAWのピアノロールをマウスでクリックして音を確認すると思います。しかし、その方法だと音を探すくらいならいいですが、連続でちょっとしたフレーズを鳴らすにはある程度の速度でマウスを動かしてクリックする必要がでてきます。それだとマウスではちょっと難しいですね。
しかし、MIDIキーボードであれば複数の指を使って連続でフレーズを鳴らすことができます。それによってメロディに迷ってもどっちのパターンがいいか考える時など、いちいち打ち込み直さなくても確認できるようになり作業が効率的になります。
利点その3:音を確認しながら打ち込める
キーボードを押すと音が出るので間違えた音を出すとすぐわかります。マウスだと間違えたまま入力して気づかないということがありますが、そのようなことはなくなると思います。
さきほど書いたステップ入力でも、鍵盤を押すと音が出ますから音を耳で聴いて判断できます。もちろんリアルタイム入力でも音が出ます。
利点その4:あらゆる楽器の音をキーボードで鳴らせる
どんな楽器の音でもMIDIキーボードで演奏できます。ピアノはもちろんシンセもギター音源やドラム音源のトラックを作ればなんでもキーボードで鳴らすことができます。
さらには効果音や、サンプラーで声をサンプリングして声に音階をつけて鳴らすことなど、どんな音でもMIDIキーボードで鳴らすことができます。
ただし大容量のストリングス音源など演奏に向いてない音源もありますが、それでも音色を確認したり、ちょっとしたフレーズを弾くくらいの事はできます。
利点その5:音色選びが楽になり時間節約になる
これはかなり時間節約になります。
マウスだけだと、
- 音源などの音色選択画面で慣らしたい音色を選ぶ
- 鳴らしたいトラックのMIDI編集画面を開く
- MIDI編集画面上でクリックして音を鳴らす
- MIDI編集画面から音色選択画面に戻る
- 最初に戻る
となり何度もクリックしなくてはいけなくなります。
しかし、MIDIキーボードがあると
- 音色選択画面で音色を選ぶ
- MIDIキーボードを触ると音がなる(画面を切り替える必要はない)
- 最初に戻る
となるので、かなり手数が少なくなって時間が節約できます。
シンセの音作りのときも同じように「パラメータを動かす→MIDIキーボードで音を出す→最初に戻る」となり、楽になります。
利点その6:使い続けてるとそれなりにキーボードが弾けるようになる
MIDIキーボードを使い続けてると、いつの間にかキーボードやピアノがある程度は弾けるようになります。
メロディやコードを何度も鳴らしていると指が慣れてきて思った音をすぐに鳴らせるようになります。それはつまり曲を演奏する能力も上がったことになります。
さらにキーボードが弾けるようになるとリアルタイム打ち込みをした後の調整にかかる時間が少なくすむようになったりして、打ち込みの時間を削減できます。
利点その7:ピアノの編曲が上手く出来るようになる
ピアノ未経験の方はピアノの打ち込みがリアルではないことが多いです。
未経験の方はピアノの打ち込みがどうしてもプロのピアニストでも演奏が不可能なフレーズや和音を打ち込んでしまいがちになってしまいます。しかし鍵盤に触れることによって、実際に打ち込んだフレーズが難しすぎて無理だと感じることが出来るようになります。
だたし打ち込み音楽だと割り切って演奏不可能なピアノを打ち込む方も結構いますので気にしすぎる必要はありません。
利点その8:音楽理論を理解するのにも役立つ
音楽理論の本は理論を解説する時に楽譜を使ったり、簡単な本だとピアノの鍵盤の絵を使って説明されていることもあります。なのでピアノの鍵盤に触れると理解力が上がります。
音楽理論は紙で書かれた楽譜やコード進行を見るだけより、実際に音を出しながら勉強するほうが理解しやすくなります。音楽理論は音の理屈なので、音を確認しながら勉強するほうが意味がわかりやすいです。MIDIキーボードがあると弾いた音を確かめながら音楽理論を勉強することができるので便利です。
実際に、楽器をやっていた方はやったことがない方に比べて音楽理論を覚えるのが早くなる傾向があります。
利点その9:作曲能力が上がる
楽器をやっていた人が作曲を始めるとすぐにいい曲が作れるようになります。おそらく、以前覚えた曲を理論的に解釈することができるからかなと思います。
また、楽器を演奏しながら歌メロを考えることが当たり前になることで、楽器のハーモニーと調和したメロディが作れるということもあるかもしれません。
私は作曲を始めた後に楽器を練習しましたが、楽器を始めてからのほうがいい曲が作れるようになりました。
利点その10:パソコンデスクの見た目がかっこよくなる
パソコンデスクにMIDIキーボードが置いてあるだけでかっこよくなります。
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