最終更新日:2022年4月1日

作曲家は楽器が弾ける人が多い

作曲家はたいてい何かしらの楽器が演奏できます。クラシックの時代から現代のポップミュージックまで、大半の作曲家は楽器の演奏をできる人が多いです。

最近はDAWで打ち込みでの作曲しかできないという作曲家もいるにはいます。ですが最初は楽器ができなかったDTMerも、DTMで作曲を始めてからでも楽器の練習を始めて、ちゃんと演奏ができるようになったという人は多いです。

作曲家はマルチプレイヤーが多い

作曲家は様々な楽器が演奏できるマルチプレイヤーの方が多いです。作曲ができる人が弾ける楽器はギターやキーボードのどちらか、または両方弾ける方も多いです。

作曲をするということは楽器を選んで音を指定することなので、自然と様々な楽器に目を向けるようになります。なので作曲家の方々はいろいろな楽器に手を出してみようとする方が多いのだと思います。

楽器の演奏能力は作曲能力に直結している

先程も書いたとおり作曲は楽器の音を指定することです。なので楽器の経験があればあるほどその楽器の特性を理解して、楽器のかっこいい音や気持ちいい音が出せるかということが理解できるということに繋がります。

つまり楽器の演奏ができれば作曲の能力も上がるということです。

EDM系の方も楽器ができたほうがいい

ギターを演奏する人

エレクトロニック・ミュージック全般をやっている人には楽器が全くできない人も多いです。なので楽器の演奏能力は必要ないかと思う人もいるかも知れません。

確かにEDMには生楽器を入れることが少ないですし、あまり意味がないと思うかもしれませんが必ずしもそうとは言い切れません

エレクトロミュージックもやはり音楽理論を元に曲を作られています。以前はシンセがなっているだけのような音の連続だったり、コードもワンコードしかないようなテクノミュージックも多かったのですが、最近のEDMは完全に音楽理論に基づいたメロディがあり、コード進行があります。EDM的な曲でもいい曲は良いメロディと和声の感覚があるものになっています。

楽器の演奏ができるようになるとメロディの感覚を鍛えることができます。EDMの曲を作るにも役に立ちます。

DTMerはどの楽器を始めればいいか

なにも楽器を弾けないDTMerが始めるのに一番おすすめなのはキーボードです。その次にエレキギター、エレキベースもおすすめです。

キーボード

キーボードのメリット

大体のMIDIキーボードには音源やDAWがついているので、MIDIキーボードとオーディオインターフェイスを買えばすぐに演奏できます

また、ピアノのイメージと違って気軽に始められます。ピアノの練習をするといえば、先生に教えてもらって、楽譜を読めるようになったり、ハノンのような練習曲をするというような難しいイメージがありますが、単純にキーボードを弾けるようになるためにはそんなに堅苦しい練習をする必要はありません

キーボードのデメリット

デメリットは、ギターやベースに比べると演奏する能力がつくまでに多少時間がかかります。右手と左手を別々に動かさなければいけないので複雑な演奏になると弾けるようになるまでに時間がかかります。

ですが、例えば「右手でコード、左手でコードのルート音だけ」を弾く、または「右手でメロディ、左手でコードかコードのルート音だけ」を弾く場合なら、左右で複雑な動きをする必要がないので演奏できるまでそれほど時間はかかりません

これが弾けるようになるだけでも、曲を考える時やDAWに打ち込む時には結構役に立ちます

個人的には、全く楽器ができないDTMerが楽器を始める場合はキーボードを選ぶのをおすすめします。

MIDIキーボードの選び方

どのMIDIキーボードを買えばいいかや、おすすめのMIDIキーボードをこちらのページでも紹介しています。


エレキギター

エレキギターのメリット

楽器の中では手を出しやすい部類の楽器です。習得もあまり難しくありません。多くの人が気軽に始めることができて演奏ができるようになる楽器だと思います。

パソコンにアンプシミュレーターというエフェクターをインストールすればギターを直接オーディオインターフェイスに繋いで演奏することもできます。それをそのまま録音できるので、アンプにマイクを向ける必要はありません。

また、エレキギターは意外と奥が深いです。例えばファンクなどでカッティングするときに使われるギターはストラトキャスターなどに使われているシングルコイル・ピックアップのものが多く、メタルで使われるギターはハムバッキング・ピックアップが多いです。

エレキギターは演奏者も多いですし細かい音使いの違いがジャンルに現れたりするので、詳しくないとそれっぽい音が出せなくてギターのことがよく知らないことがバレてしまいます。エレキギターを練習することは作曲をすることに役に立ちます。

エレキギターのデメリット

ですがキーボードと比べると初期費用が多少かかります。ギター本体には安くても3万円程度のものを買いたいです。また、ギター本体以外にもギターアンプやエフェクターなどもあったほうがいいでしょう。

3万円未満のギターや初心者セットに含まれるギターはすぐ壊れて弾きにくなって練習にならなかったり、まともな音がでない可能性があるので、ある程度の値段のものを買わなければいけません。

エレキベース

エレキベースのメリット

ベースはかなり簡単な楽器です。ギターとは違ってコード弾きをすることは基本的にはないのでコードを覚える必要がありません。

ベーシストに名作曲家が多いという話もあります。ベースはギターやキーボードなどと違い単音で演奏するものなので、メインメロディに上手く絡む対旋律を組むのに役に立つからではないかと言われています。

エレキベースのデメリット

デメリットはギターと同じくらいお金がかかります。ですがベースの場合はエフェクターを使わずにアンプに直接つないで音を出すことが多いので、ギターと比べるとエフェクターにお金をかけなくても済みます。

また、キーボードやギターはソロでも演奏されることが多いですが、ベースの場合は他の楽器と一緒に演奏しないと楽しさが分かりづらいので、練習がつまらなくてやめてしまう可能性が他の楽器よりも高いです。

個人的にはギターをある程度弾けるようになってからベースにも手を出すことをおすすめします。

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