最終更新日:2020年4月8日
目次
音楽理論を簡単に解説している本は結構ある
曲を作ってみようと思ったのに挫折する一番の理由は音楽理論(コード理論)がよくわからないことだと思います。
音楽を全くやっていない方が理解できる音楽理論書は少ないと思います。少なくとも楽器の演奏をしたことがあったり、楽譜を多少読めるくらいの知識がないと音楽理論書は読みづらいと思います。
ですが音楽の知識が少しだけでもあれば音楽理論の本は読めます。
音楽初心者は簡単な音楽理論書でも難しく感じる
音楽初心者が音楽理論書を読んでもなかなか理解できない理由は、音楽の知識と経験が全くない方が読むことを想定していないからだと思います。
音楽は小学校から義務教育で勉強しています。誰でも4分音符、8分音符、休符、コード(和音)なんていう言葉は知っていると思います。
ですが、実際にどういうものか説明してみせようとすると全く音楽を勉強してこなかった方には難しいと思います。
必要なのは小学校の音楽の授業レベル
おそらく音楽理論書を書いている方は音楽をちゃんと勉強してきた方なので、小学生で習うようなレベルの音楽の知識は誰でも知っていると思っているのではないかと思います。
ですが音楽初心者は中学生や高校生になってから楽器や作曲を始めて、今まで勉強した音楽の授業は全くと言っていいほど覚えていません。
簡単な理論書は小学生レベルの音楽の知識があれば理解できることがほとんどです。つまり、小学生レベルの音楽の知識を勉強すれば音楽理論・コード理論も理解できるようになるはずです。
音楽理論書を理解するのは難しくない
わかりやすい音楽理論書に書かれている音楽の知識(コードや読譜のための知識)は全然難しくありません。本当なら初心者の方でもわからない用語を逐次調べていけばわかるレベルのものです。
しかしあたかも誰でも当たり前のように知っているというふうに書いてあると、初心者の方は「自分の理解できるレベルの本ではない」「この用語を知らないレベルでは曲が作れるようにならない」と考えてしまうのではないでしょうか。
音楽理論を理解するには初歩の音楽知識だけあればいい
しかし、「音楽理論書は音楽経験がある方向けに書かれている」、「音楽を知らなくてもわかるように書いてる本でもまさか小学生レベルさえ知らないとは思っていない」ということがほとんどだということを忘れてはいけません。
音楽理論書を読むためには音楽の基礎中の基礎レベルを知っている必要があるということです。その知識は決して難しくありません。基礎レベルの勉強は簡単にできるので、基礎レベルの本を軽く読めばすぐに音楽理論書を理解できるようになるはずです。
初歩レベルの本からどんどんステップアップしていけば必ず曲が作れるようになります。
初歩の初歩レベル・全く音楽を知らない方向けの本
『ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本』侘美 秀俊
この本は音楽の知識が全くない方が音楽理論を理解できるようになるための本です。
理論用語についてわかりやすい解説をしています。これを読めば音楽理論を理解できるだけの知識を得ることができます。
『音楽の基礎』芥川 也寸志
音楽についてものすごく基本的なことから解説している本です。この本は「音楽とはどういうものか」を知りたい一般人向けの教養書で、音楽経験がない方でも読めるわかりやすい本です。
音楽経験がない方はとりあえずこの本から読み始めれば、レベルの高い本を読んだときでも理解しやすくなると思います。音や音楽の仕組みの解説から始まって、和声・対位法などにも簡単に触れています。
音楽に少しでも興味がある方ならこの本に書いてあるレベルの知識は知っておきたいです。曲を作らない人でも音楽の聴き方、楽しみ方が変わるかもしれません。
音楽初心者でもわかりやすい音楽理論書
先にも書いたように音楽理論書は全くの音楽知識0では少し難しいです。しかし、こちらの本は音楽の知識がほとんどなくてもわかりやすい本になっています。
上の本を読んでおけばこれらの本を読んでも理解できるようになると思います。
『実践! 作曲・アレンジに活かすためのポピュラー和声学』彦坂 恭人
この本は私が中身を確認した本の中で一番わかりやすく、中身もまとまっている本です。
同じ著者の「実践!本気で学べる究極のジャズ理論」もわかりやすいのでおすすめです。
『マンガでわかる! 音楽理論(1~3巻)』侘美 秀俊, 坂元 輝弥
漫画で音楽理論をわかりやすく解説しています。こちらの本のように漫画で解説しているわかりやすい音楽理論本もあります。
音楽理論・コード理論で作曲・DTMを挫折する方はすごく多いです。いったん音楽理論を難しいと感じてしまうと理論に拒否感が出てくるかもしれませんが、こういう本なら抵抗なく理論の勉強ができると思います。
音楽理論に抵抗がある初心者の方もこちらの本を読めば気軽に勉強できます。
『CD付き ギターで覚える音楽理論』養父貴
ギターを弾いたことがある方なら、ギターで音楽理論を解説している本がおすすめです。
音楽理論は楽譜を読める人しか勉強できないというわけではありません。実際に楽譜が読めなくてもこちらのような本で勉強すれば初心者の方でも曲が作れるようになります。
また、ギターを弾いたことがある方はコードの知識があるので、すぐにコード理論を覚えて作曲ができるようになります。作曲に必要な音楽理論の大半はコード進行の理論なのでギターを弾いたことがある方は理論すぐに理解できるようになります。
『作りながら覚える 3日で作曲入門』
こちらの本はフリーソフトで音を出すところから始めて実際に曲を作るまでの手順を解説しています。
音楽理論の解説もしています。今まで一度も曲を作ったことがない初心者の方でも0から曲を実際に作りながら音楽理論を理解できるようになります。
音楽初心者でもわかりやすいジャズ理論書
ジャズ理論の本も初心者向けの簡単な本が出ています。
ジャズ理論は音楽理論の複雑なところも含まれています。上記の理論書を読んである程度理解できたらこちらの本も理解できるようになっていると思います。
『最後まで読み通せるジャズ理論の本 (CD付き)』宮脇 俊郎
ジャズ理論を解説しているわかりやすい本です。おそらくジャズ理論を一番簡単に解説している本だと思います。
主にギターを使って解説しているので、ギターが弾ける方ならこの本でジャズ理論をすぐに理解できるようになるでしょう。
『憂鬱と官能を教えた学校 (上巻・下巻)』大谷 能生、菊地 成孔
そもそもジャズ理論(バークリー・メソッド)とはどういうふうに出来上がってきたかというところから始まっている本です。理論的な話もありますが、様々な音楽のジャンルや楽器演奏などの話を織り交ぜつつ講義形式で解説しているわかりやすい本です。
音楽的な教養も学べつつジャズ理論を勉強できます。ジャズ理論を勉強したい方はこちらの本から勉強すると理解しやすくなると思います。
その他初心者向け音楽書
『よくわかる楽典の教科書』小谷野謙一
音楽経験がない方で楽譜が読みたいと思う方は楽典をやるといいです。
音楽初心者の方は楽譜に抵抗がある方が多いですが、簡単な本から読んでいけば抵抗がなくなってくると思います。
『知識ゼロからのオーケストラ入門』西本 智実
オーケストラの曲を作るには知識が必要ですが、管弦楽法の本は初心者には難しいと思います。
作曲者向けではなくオーケストラ初心者向けにオーケストラを解説している本で勉強すればわかりやすいです。
関連ページ
こちらのページではレベル別に分けて音楽理論書を紹介しています。
初心者の方はレベルの高い本を買って挫折してしまうことが多いです。本のタイトルだけでは難易度を判別することは難しいです。
そこで私が様々な音楽理論書を本の中身でレベル0~3に分けました。初心者の方はレベル0かレベル1の本をおすすめします。
こちらのページでは音楽理論でつまづく人とつまづかない人の違いを説明しています
また、こちらのページも参考にしてください
- どうやって0からDTMで曲を作れるようになれるか
- ポピュラー音楽理論クイズ!自分のレベルに合わせて勉強しよう
- 初心者でも作曲力がつく楽曲分析の本!ポップやロックでもアナリーゼできる
- ブラス・ストリングスアレンジが簡単に勉強できる唯一の本!