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※追記 KOMPLETE14が発売。13からの変更点
2022年9月28日にKOMPLETEの最新版のKOMPLETE 14が発売されました。
KOMPLETE 13までは中位グレードの名前は「KOMPLETE 13(無印)」でしたが、KOMPLETE 14は「KOMPLETE 14 STANDARD」となりました。
また13では最上位グレードは「KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition」という名前でしたが、14では「KOMPLETE 14 Collector’s Edition」となりました。
他にもKOMPLETE 14ではSTANDARD以上のグレードにiZotope社製のAI自動判別機能搭載で有名なマスタリングエフェクトの「OZONE 10 STANDARD」が含まれています。こちらのエフェクターはとても便利なのでぜひAdvancedにアップグレードするのがおすすめです。
KOMPLETE
にはグレードが4つある
Native InstrumentsのKOMPLETE 14には
の4つのグレードがあります。SELECTが下位グレードでUltimate Collector’s Editionが最上位グレードです。
KOMPLETEシリーズは有名な音源やソフトシンセやエフェクトプラグインのセットで、プロも使用しています。非常に多くの楽器の音源がお得に手に入れられるので、初心者の方でもおすすめです。
今回はどれを買えばいいかわからない方のためにKOMPLETEの4つのグレードを比較したいと思います
4つのKOMPLETEの主な違いを比較
Komplete 14 Select | Komplete 14 Standard | Komplete 14 Ultimate | Komplete 14 Ultimate Collector’s Edition | |
---|---|---|---|---|
価格 | ¥26,800 | ¥80,600 | ¥161,300 | ¥242,000 |
音源とエフェクトの数 | 19 | 87 | 140 | 148 |
含まれている人気製品 |
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Expansionsの数 | 8 | 39 | 65 | 103 |
KOMPLETEのグレードで変わるのは主に音源の収録数
KOMPLETEのグレードによって収録されている音源やプラグインの数が違うというところが一番大きな違いです。
比較するとほとんどの製品はグレードによって音源の機能が制限されていることはなく、収録されている音源がそのまま使えます。
なので基本的には音源の数だけで選ぶことがおすすめです。
一部の音源やプラグインはグレードによって機能制限版が含まれている
比較してみると、収録されている音源の中でごく一部の音源のグレードがKOMPLETEのグレードによって違うものがあります。
KOMPLETE 14 STANDARDでは、
- SESSION HORNS
- SESSION STRINGS
が収録されていますが、KOMPLETE 14 ULTIMATEの場合は、
- SESSION HORNS PRO
- SESSION STRINGS PRO
が収録されています。「SESSION HORNS」と「SESSION STRINGS」はPRO版の機能制限版です。
ですがそれぞれをPRO版に個別にアップグレードすることもできます。
またKOMPLETE SELECTには製品版のKONTAKT(無印)の無料版である「Kontakt Player」しか収録されていません。Kontakt Playerでは使用できないサードパーティ製音源も多いので製品版KONTAKTを入手したいです。
KOMPLETE ULTIMATEは高いので中位版のKOMPLETE STANDARD版でも十分
KOMPLETEの上位グレードのKOMPLETE ULTIMATEは価格が高いです。比較すると、「KOMPLETE 14 STANDARD」は7万円弱ですが、「KOMPLETE 14 ULTIMATE
」は14万円前後します。これではこれからDTMを始めようとしている初心者の方には高くて手を出しにくいと思います(もちろん収録されている音源を別々に買うと何十万もしてもっと高いですが)。
KOMPLETE 14 STANDARDでもKontaktやMassiveなど人気音源・人気ソフトシンセが収録されています。単体で買うとKontaktが約5万円でMassiveが約2万円ですが、KOMPLETE STANDARDはその2つとその他の製品すべて含めて87製品が約7万円しかしません。
それ以外にもKOMPLETE STANDARDにはNative Instrumentsの製品で評価の高いBattery、Studio Drummer、SCARBEE MM BASS、GUITAR RIG 5 PROなどが入っています。なので、KOMPLETE STANDARDでも十分おすすめです。
初心者の方はKOMPLETE STANDARD、お金に余裕がある人はKOMPLETE ULTIMATEを選ぶのがいいと思います。
あとでアップグレードもできる
それに「KOMPLETE STANDARD」から「KOMPLETE ULTIMATE」、「KOMPLETE ULTIMATE Collector’s Edition」にアップグレードできます。最初にKOMPLETE STANDARDを買っておいて、お金が貯まってからKOMPLETE ULTIMATEにアップグレードしてもいいと思います。
KOMPLETE 14 ULTIMATEアップグレード版は今持っているKOMPLETEのバージョンによって価格が違います。
- KOMPLETE 14 ULTIMATE Upgrade for Standard
- 「KOMPLETE 8-13」、「KOMPLETE 14 STANDARD」を持っている方
- KOMPLETE 14 ULTIMATE Update
- 「KOMPLETE ULTIMATE 8-13」を持っている方
- KOMPLETE 14 ULTIMATE Upgrade for Select
- 以下のいずれかのユーザーが対象
- 「KOMPLETE SELECT」
- 「KOMPLETE SELECT (KOMPLETE KONTROL SシリーズキーボードとMASCHINE 2 ソフトウェアが付属するMASCHINEハードウェア。ただしMASCHINE MIKRO MK3は除く)」
- 「KONTAKT 1-7」
- 「SYMPHONY SERIES – COLLECTION」
- 「SYMPHONY ESSENTIALS – COLLECTION」
KOMPLETEに収録されていない音源は個別に買うこともできます。また収録されている音源で機能制限版(下位版)のものは単体だけでも上位版にアップグレードできるので気に入ったらアップグレードすればいいと思います。
KOMPLETE
SELECTは避けた方がいい
最下位のグレードのKOMPLETE SELECTは音源の収録数が少なすぎます。なので買うのは「KOMPLETE 14 STANDARD
」か「KOMPLETE 14 ULTIMATE
」のどちらかがいいと思います。
KOMPLETE SELECTにはNative Instrumentsの製品で評価が高いKontakt、Battery、Studio Drummer、SCARBEE MM BASS、SESSION GUITARIST、GUITAR RIG 5 PROのどれも含まれていません。個人的にはこれらのどれか一つでも入っていたらKOMPLETE SELECTも選択肢としてありだったと思いました。
またKOMPLETE SELECTの中にはKontaktの下位版の「Kontakt Player」しか入っていません。Kontakt Playerは無料でダウンロードできるソフトです。Kontakt Playerでは使用できないサードパーティ製Kontakt音源も多いのであまり役に立ちません。
比較するとKOMPLETE SELECTはコスパが悪いということがわかると思います。
ULTIMATE Collector’s Editionはエクスパンションがほしい方向け
「Collector’s Edition」はKOMPLETEシリーズの最上位版になります。
KOMPLETE ULTIMATEと比較するとCollector’s EditionはExpansionsの数が増えています。
ですがCollector’s Editionに含まれている音源・プラグインの数は148個ですが、KOMPLETE ULTIMATEの音源・プラグインの数は140個なので8個しか違いません。
価格的にもKOMPLETE 14 ULTIMATEは16万円、COLLECTOR’S 14 EDITIONは24万円です。音源が8個増えただけで24万円なのはコスパが悪いです。
また含まれている音源のグレードが少しだけ違います。ULTIMATEではオーケストラ音源の「SYMPHONY ESSENTIALS」が入っています。比較するとULTIMATE Collector’s Editionではそのかわりに上位版の「SYMPHONY SERIES」が入っています。
ただしSYMPHONY SERIESはオーケストラを作る人くらいしか必要がないと個人的には思います。
なにより価格が242,000円なので、KOMPLETE 14 ULTIMATEと比較するとかなり手を出しにくいと思います。
なのでほとんどの人はKOMPLETE STANDARDかKOMPLETE ULTIMATEのどちらかを比較して選べばいいと思います。
KOMPLETEにも収録されているKONTAKTは早く手に入れた方がいい
「KOMPLETE STANDARD」、「KOMPLETE ULTIMATE
」、「KOMPLETE Collector’s Edition」には音源・サンプラーの「KONTAKT」が含まれています。
KONTAKT専用の音源がサードパーティからクオリティが高いものが大量に販売されています。そのため、KONTAKTが入っているKOMPLETEを早めに買ったほうがいいです。
Kontakt専用の音源は例えばギター音源に定評があるPromityのアコースティックギター音源「Hummingbird」やエレクトリックギター音源の「Prominy SC Electric Guitar」、Big Fish Audioのブラス音源「Mojo 2: Horn Section」やエレキギター音源の「Electri6ity」など様々なものがあります。
KOMPLETE SELECTに含まれているKONTAKTの下位版の「KONTAKT PLAYER」では使用できないKONTAKT専用音源も多いので、KOMPLETE
無印かKOMPLETE ULTIMATEを買ったほうがいいですね。
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KOMPLETE 14が欲しい方はこちら
KOMPLETE 14
KOMPLETE 14 ULTIMATE
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