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ストリングス音源は非常に多い
ストリングス音源はたくさんの製品があります。
有名なものはViennaのストリングス音源、Eastwest社のHollywood Strings、audiobro社のLASS (Los Angeles Scoring Strings)、Native Instruments社のSessionStrings Proあたりですね。
他にもたくさんあってそれぞれ特徴が違うので複数買って使い分けてる人もたくさんいます。例えば人数が違うもの、アーティキュレーション(奏法)の多さ、録音環境などが違います。なのでどれも全然違う音になっていて、たくさん集めている人もいるんですね。同じオーケストラ楽器でもブラス音源と比べてかなり種類が豊富だと思います。
Hollywood Stringsが一番おすすめ
その中でも個人的に一番おすすめなのがEastwest社のHollywood Stringsです。
音源としては10年くらい前に発売されて少し古いのですが、あまりのクオリティの高さにいまだにこれを超えるストリングス音源はなかなか出てきていません。
Hollywood Stringsのクオリティの高さは発売当時衝撃的だった
音源自体は10年くらい前に発売されたもので、発売当時は最上位版のHollywood Strings Diamondが24万円ほどしました。
当時としてはありえないクオリティで、ハードディスクにデータを入れて販売されているほど容量が大きくて衝撃を与えました。
完全にプロ用だったのですが、今ではもうちょっと安い価格で買うこともできますし、Composer Cloudというもので月数千円で使うこともできるようになったのもあってアマチュアでも使用者が増えてます。
Hollywood Stringsは今まで出ているストリングス音源の中ではかなり多い人数の演奏者によって録音されています。例えばファーストバイオリンが16人です。これも当時では衝撃的でした。現実の大編成オーケストラでもファーストバイオリンは10~12人くらいが普通なので多いほうですね。実際にこの人数で演奏してもらえることは難しいと思いますのですごくお得感がありますね。
噂より重くない
発売当時はあまりにも容量も大きいので当時のPCでは動作が不安定になりやすかったので、この音源を使うためにハイスペックのパソコンを買う必要があるくらいでした。しかし今はPCのスペックが上がっているのでそこまで重くなりません。
Hollywood Stringsは重いというイメージがある方もいるかもしれません。しかしこの音源は古くからあるので情報の中には古いものがあり、いまだに重いという印象を払拭できていないのですが、いまのPCのスペックではたいして重さを感じません。むしろ最近の大容量ストリングス音源の方が重いです。
公式が推奨する最低スペックではCPUが「Intel Core 2 Quadもしくは AMD Dual Core 2.1GHz以上」と書いてありますが、これは最近のPCで普通に使われているCore iシリーズのCPUのほうがスペック的に上です。
それに重さ対策をソフト側でかなりできるようになっています。まず奏法によってパッチが複数に分かれているものが用意されています。さらにスペックが足りないPCのためにラウンドロビンを少なくしたりした軽量版パッチも用意されています。正直それを使っても十分なほど音がいいので私は軽量版パッチを主に使っています。
他の音源との比較
古い音源ですが音は今でもクオリティが高く、他の追随を許していません。
大人数で録音した音源なので壮大な曲が得意です。大編成なのでポップスには合わないという人もいますが、個人的にはポップスなどに使えないこともないと思いますし使っています(もちろん小編成のストリングスが欲しい人は別のものを使ったほうがいいと思いますが)。
打ち込みは比較的簡単な方で、多少ラフに打ち込んでもリアルに聴こえます。
Silver、Gold、Diamondの各グレードの違い
Hollywood StringsにはSilver、Gold、Diamondの3つのグレードがあります。
Hollywood Strings Diamondには5つのマイクポジションがありますが、SilverとGoldはマイクポジションが1つしかありません。しかし最近の音源は複数のマイクポジションで録音されていたものが普通ですが、当時はほとんどありませんでした。
Diamondは5つもマイクポジションがありますが、最近の音源でも多くてマイクポジションが3つくらいのもの普通なので、発売当時これがどれほど画期的だったかがわかると思います。
Goldはマイクポジションがstageポジション(指揮者のポジション)の1つしかありません。しかしこれでも十分音がいいです。ここがDiamondとGoldの大きな違いで、収録されているアーティキュレーション(奏法)の数はGoldとDiamondどちらも同じです。Silverだけアーティキュレーションが少なくなっています。
グレードの選び方:グレードは用途に合わせてGoldかDiamondを選ぶ
DiamondかGoldのどちらかを買えばいいと思います。Silverはアーティキュレーションが少なすぎるのであまりおすすめできません。
DiamondとGoldのどちらを選べばいいかというと、人によります。
本格的なオーケストラ曲を作りたい人はDiamondで、それ以外で使用したい人はGoldでも十分だと思います。
CloseマイクはDiamondにしか収録されていないのでDiamondとGoldで迷いましたが、Closeマイクはあまり使わないという意見を耳にしてGoldを買いました。使ってみて私もGoldでも十分納得できる音だと思いました。
Windows版とMac版があるので間違えないように気をつけてください。
Hollywood Strings Gold Edition
Hollywood Strings Diamond Edition
Hollywood Orchestraについて
Hollywood Orchestraは、
- Hollywood Strings
- Hollywood Brass
- Hollywood Orchestral Woodwinds
- Hollywood Orchestral Percussion
の4つの音源のセットでお得になっています。
オーケストラ音源を全部集めたい人はこちらもおすすめです。Hollywood Brassはブラス音源の中でも評価が高いです。
注意してほしいのはHollywood Brass Goldはマイクポジションがstageポジションではなくmid-treeポジションなので、Hollywood Strings GoldのStageポジションと音のキャラクターが違います。
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