最終更新日:2020年5月3日

耳コピは音楽理論の良い勉強方法の一つ

耳コピとは曲を耳で聴いて、どのような音が鳴っているかを分析したり同じように演奏したりすることです。

オリジナル曲を作曲したいと思っているのになぜ他人の曲をコピーしなければならないのかと思うかも知れません。しかし、曲をコピーをすることはオリジナル曲を作ることにもメリットがあります

オリジナル曲を作るには音楽理論の勉強が必要

そもそも曲を作るためには音楽理論を勉強して曲がどのような構造になっているかを理解しなければいけません

例えば、どうしてドミナントコードからトニックコードに移りやすいのかということを文章で説明されるより、実際に音を聴いてみると確かにドミナントコードからはトニックコードに行くと自然だということを感じられるようになります。

音楽理論を勉強してから世の中の音楽を音楽理論に当てはめてみると、確かに多くの音楽は音楽理論通りに作られていて、理論通りの役割を果たしているということがわかります。

音楽理論と実際の音をつなぐことが必要

実際に曲を耳で聴きながら音楽理論に当てはめてみると、音楽理論と実際の音が繋がってわかりやすくなります

音楽理論をこのように使えばこのような音になる、このような効果を出せるということがわかりやすくなります。

音楽理論を理解する方法は耳コピ以外にもある

音楽部屋でギターを弾く人

音楽理論を理解するには以下の方法があると思います

  • 曲を分析的に聴く
  • 演奏してみる・音を出してみる
  • 曲を作りながら理解する
  • 曲を耳コピする
  • 楽譜を分析する

これらの方法で曲を分析すると音楽理論の使い方を当てはめることができて音楽理論と実際の音とか繋がります。

これらのどの方法を使っても音楽理論を理解できるようになって、オリジナル曲を作れるようになります

なぜ多くの人が耳コピを勧めるか

この中でどうして耳コピを勧める人が多いかというと、プロになるバンド系ミュージシャンの多くは耳コピから始めるからだと思います。

プロになったバンドの多くはギターなどの楽器を買い、好きなバンドの曲を耳コピをしてからオリジナル曲を作り始めます。耳コピをして楽器が曲の中でどのように鳴っているか理解できるようになってから、オリジナル曲を作り始めるということになります。

オリジナル曲を作ろうと思った時に音楽理論を勉強しますが、耳コピで曲の構造をすでに理解できるようになっているので、すぐに音楽理論と実際の音をリンクさせ、音楽理論の理解がすぐにできるようになるので、オリジナル曲をすぐに作れるようになるのです。


耳コピ以外の方法でも音楽理論を勉強できる

耳コピ以外の方法でも音楽理論は勉強できます。

以前はDTMをする人はテクノミュージックを作る人が多かったのであまりコピーということをしませんでしたが、最近はバンド系の音楽を作る人もDTMで曲を作るので耳コピ派が多くなってしまいました。ですが他の方法でも音楽理論を勉強できます

EDMを作るような人はあまりコピーということをしないかもしれません。EDMの人は音楽理論を勉強するときは曲を作りながら、実際に打ち込んだ音を聴いて理解することが多いと思います。また、クラシックの人は楽譜を見ながら分析するでしょう。

耳コピは役に立つが難しい

曲を作るようになるにはいろいろな方法があります。確かに耳コピをしていると曲を聴いてすぐ分析できるようになる力もつきますし、楽器演奏も曲を聴いただけですぐにできるようになりますし、作曲をするときにも役に立つことは多いです。

しかし、耳コピはさまざまな能力を使わなければいけないので、初心者にはなかなかとっつきにくい方法でもあります最初は全然聴いたとおりにコピーできなくて気が遠くなるような作業のように感じますが、諦めずにやればかなりの力がついているでしょう。

それぞれのやり方のメリット・デメリット

音楽理論の勉強方法実際の手順メリットデメリット
曲を分析的に聴くそれぞれの楽器がどのようになっているかを感じながら聴いたり、音楽理論やコード進行を意識しながら聴いたりする曲を聴くだけでできる
  • 耳コピ能力がない場合、曲を聴くだけでは曲の構造を理解しにくい
  • 耳コピ能力か楽譜が必要になる
演奏してみる・音を出してみる出している音が音楽理論的にどのような意味があるのか理解しながら演奏する音と音楽理論がつながりやすい既存の曲を手本にする場合、耳コピ能力か楽譜が必要
曲を作りながら理解する実際に曲を作りながら音楽理論を勉強する曲を増やしながら理論を勉強できる音楽理論を詳しく知らない方の場合、覚えた少ない理論だけで作ってしまうので自分の思うような曲にならない可能性がある(習作として作ると良い)
耳コピをする曲を聴きながら打ち込んだり、楽器を鳴らしたりして音楽理論とつなげる耳コピ能力が高い場合、短時間に大量の曲を分析できる耳コピ能力が低い場合は勉強に時間がかかる
楽譜を分析する楽譜を読んで音楽理論的に分析する
  • 耳コピの間違いがない
  • 複数のパートにまたがって分析できる
音楽理論と実際の音がつながりにくい

もちろん楽譜を見ながら演奏して分析するなど、複数のやり方を組み合わせて勉強することもできます。

色々なやり方を試してみる

色々な方法を試しながら、耳コピもあまり気落ちせずに軽い気持ちでやり続けていけば、耳コピ力や作曲能力が少しづつでもついていきますので楽しみながらやってみましょう。


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